ジュエリー豆知識

石の話

貴石と半貴石
石の話と書くと一般的には岩石などの砂利、簡単に言えばその辺に落ちている石を想像するでしょう。それではどこからどこまでが宝石なのか? と聞かれても明確な線引きは誰も出来ません。個人的には誰が見てもきれいだなと思えばそれはそれで宝石だと思いますが、ジュエリーの世界では通常、貴石と半貴石の総称を宝石と言っています。一般的には半貴石は貴石より軟らかく価値が低い物と分類されていますが取引上では価格が安い石を指す場合が一般的です。簡単に例を挙げるとダイヤモンド、ルビー、サファイヤ、エメラルドなどは貴石と分類され、ガーネット、アメシスト、トパーズ、シトリンなどは半貴石と分類されています。
人類と宝石
人類と宝石は、どのように関わってきたのでしょうか? 人類と宝石の関係は過去7000年に渡ってアメシストなどのクリスタル系、ガーネット、エメラルド、ラピスラズリー、トルコ石などから、また石とは分類は異なりますが琥珀、真珠など、時の権力者の富、権力の象徴としての役割を果たしてきました。またお守りや魔除け等にも用いられ19世紀初頭までは治療の為に患部にあてたり、治療薬として石を粉末にして服用したりされてきました。科学の進んだ現代、服用する人はいないとは思いますが未だ神秘的な効用を期待してのお守りや魔除け、達成祈願のより処として所持着用されています。
しかし最近、雑誌などの広告で半貴石をお金儲けに利用した企画などで、異性にもてる、金運が上昇したなどと大嘘の馬鹿げた記事と写真を載せて悪どい商売をしている業者を見かけますが本当に困ったものです。神秘的な魔法が解けてしまうようで嫌ですね。
宝石の単位重量
誰でも一度はカラット(キャラット)という言葉を聞いた事はあるでしょう。
宝石の世界では、宝石の質量をカラット Carat (ctまたはcarと略)で表わします。1カラットは、現在のメートル法では200mgと定義されています。わかりやすくグラム表示に直すと1カラット=0.2gになります。このカラットは一般にはダイヤモンドの質量を表わす単位と思われているようですが、宝石全般の質量単位として使われています。カラットとはその昔、イナゴマメの木の実がほぼどれを採っても均一の重さであったことから、天秤の分銅として用いられ、オリエンタル・バザーで実際に使用されていたことに由来するようです。10カラットのダイヤといえばかなりの金額で大きな物と思いますが重量にすると0.2g×10カラット=2gとなり、実際はたったの2グラムの重さです。
硬度
宝石には数多くの種類がありますがもしその中から王様を選ぶとすれば個人的にはダイヤモンドを選びます。小さな同等の重量であればダイヤモンドより高価な貴石はまだありますがその硬さに匹敵するものはどこにもありません。その為地球上ではダイヤモンドはダイヤモンドでなければカット出来ないのです。
それでは硬度とは、どのような基準で表すのでしょうか? 鉱物や宝石に関する場合、ウィーンの鉱物学者フーリドリッヒ・モース(1773-1839)によって考案されたスクラッチ(引っ掻き)硬度試験の結果であるモース硬度の数値で表示されています。
さてモースが考案したスクラッチ硬度試験とはどのようなものなのでしょうか? それは2つの異なった鉱物の片側を試験石と定め、その尖らせた部分でもう一方である無傷の鉱物の表面をスクラッチした時にどれだけ抵抗(引っ掻き傷の有無)するかによって比較するもので軟らかい硬度の物が硬い硬度の物に傷つけられるとの基準の元、10種類の異なった硬度の鉱物を選び1から10まで等級づけました。そしてスクラッチ硬度1から2の石は軟らかい、3から6は中間の硬さ、6を超えるものは硬い、硬度8から10の鉱物は硬い鉱物または宝石と記述しました。
スクラッチ硬度対照鉱物と(Mohs)硬度番号は以下のようになっています。1.タルク(ツメで傷がつく)、2、石膏(ツメで傷がつく)、3、カルサイト(銅貨で傷がつく)、4、フローライト(ナイフで容易に傷がつく)5、アパタイト(ナイフで傷がつく)、6、オーソクレース(鉄ヤスリで傷がつく)、7、クォーツ(ガラスを傷つける)、8、トパーズ、9、コランダム、10、ダイヤモンド
簡単に言えばモース硬度とは石と石とをこすり合わせて、どの硬度番号の対照鉱物までが試験石にキズを付ける事ができるのか?によって硬度を決めるという川原で子供でもやりそうな石こすり対決みたいなものですねぇ!